明治三十二年、日本橋堀留町にて注染製品の問屋として創業した丸久商店。東京は浜松・大阪ともに手拭・ゆかたなどで知られる注染の三大産地のひとつです。明治時代に生まれたこの染色技法は日本の芸事に季節のお祭りに浴衣や手拭いとして使われて人々の暮らしとともにあり、今でも欠かせない技術です。 丸久商店はその歴史のなかで沢山の柄や図案を産み出して彩りを添えてきました。今も変わらず東京注染ならではの浴衣や手拭を取り揃えています。膨大な数の図案型紙から図案を復刻したり、着想を得て新たな柄を練ったり。現在ではその用途に限らず「注染」という一つの文化としてモノ作りを行っています。